今だからこそ知っておきたい損切りと撤退のコツ

コロナウイルスの影響によりなかなか大変な世の中になってきました。
相次ぐ自粛により業態によっては休業を余儀なくされ、どのように対処するかが非常に難しい今日この頃だと思います。とはいえ、嘆いてばかりではいけません。何もしないうちにも時間は過ぎていきます。
特に、事業を行なっていると、固定費などもかかっているため、貯金を切り崩すという発想だけでは厳しい点もあると思います。
当記事ではこれらの状況を踏まえ、変動の激しい今だからこそ知っておきたい損切りと撤退のコツについてまとめたいと思います。
以下、目次になります。

  1. 失敗したと感じるタイミングでは大概取り返しがつく
  2. 正しく下がればチャンスはたくさんある
  3. 今どうするべきなのか
  4. まとめ

1.失敗したと感じるタイミングでは大概取り返しがつく

歴史を分析するのが面白くて時折色々と調べるのですが、シンプルな戦場における勝ち負けだけで最終的な勝敗が決まっているケースは少ないです。この辺の話は戦略と戦術にもつながってきますが、戦場でどう勝つかを取り扱うのが戦術に対して、戦略は戦争全体にどのように勝つかについて考えます。一つ一つの戦場における戦術はもちろん大事ですが、最終的に勝敗をわけるのは戦略の有無です。
この顕著な例がハンニバル戦争と呼ばれる第二次ポエニ戦争です。戦術という意味でカルタゴの名将ハンニバルは無敵で、ローマ軍相手に戦術レベルでの圧勝を続けますが、本国との連携がうまくいかなかったり戦略目標であるローマの同盟都市のローマからの離反を達成できず、15年ほどイタリア半島で勝利を続けていたものの最終的には敗北してしまいました。戦争初期においてローマは戦場においてハンニバルに全く勝てず、全滅レベルの大敗北を何度も喫したにも関わらず、最終的に勝利したのはローマです。
全ての状況においてこの例が100%当てはまることはないと思いますが、「失敗した」、「うまくいかない」と考えているタイミングは意外とまだピンチでなかったりします。むしろ、これまでの前提と異なる結果が生じた時にどのように対処したかで、そのまま失敗するか持ち直して成功するかが分かれてきます。
さて、それでは「失敗した」、「うまくいかない」となった時にどのようにすれば良いのでしょうか。2節ではこちらについて確認していきます。

2.正しく下がればチャンスはたくさんある

「想定外の事態が起きた」、「前提が覆った」など、ビジネスなどに取り組んでいると様々な想定外の出来事が起きると思います。特に、今回のコロナショックは通常の事業者の想定の枠を超えているので、予想外だった方も多いのではないでしょうか。バブル崩壊やリーマンショックのような金融の破綻は経験したことがあっても、このような金融におけるダメージとは異なりコロナショックは外出自粛に伴い、実経済を大きく直撃しています。
このような時にどのような対応を取るべきかですが、「正しく撤退する」というのがまず重要だと思います。1節で取り扱ったハンニバル戦争においても、ローマは「ハンニバルと戦場で戦わない」という持久戦の戦略を用いました。戦場でハンニバルに勝てなくても、国家が壊滅しない方法を考えれば良いという発想です。
結果ハンニバルは紀元前202年のザマの戦いまでイタリア半島で戦い続けていたわけで、「ハンニバルを戦場で倒さなくては」という発想を変えて戦略的に見たというのがここでの面白い点だと思います。このように、成功の方法は一つではなく、想定外の事象が生じたとしても必ずしも元々の成功パターンにこだわる必要もありません。
とはいえここで重要なのは「正しく撤退すること」です。というのも「撤退」と「壊滅的な損害」は違うからです。「撤退」にあたっては、「攻勢を保ったまま下がる」というのが非常に重要です。イメージとしては、「深追いすると伏兵がいるかもしれない」くらいは相手に警戒させるくらいは余裕を持たなくてはいけないということです。
したがって、何かうまくいかなくなった際に今までの戦い方に固執して同じように戦い続けるというのが一番良くないパターンです。この際によくあるのが、「勝算」が「願望」に変わってしまうことです。本来は「勝算」を持ってのチャレンジだったはずなのに、いつの間にか状況を好転することを望むという状態に変わってしまうと非常に危険です。したがって予想外のことが起きたらとにかく一度撤退して、状況を整理し、新しい「勝算」について考えるという余裕が必要です。

3.今どうするべきなのか

1節、2節の記載を受けて今どうするべきなのかについてですが、「不確定要素は一旦損切りする」というのが重要だと思います。「コロナショックが○月に終わるだろうから今はこの辺をやっておいて収束したらこうしよう」のような「勝算」を持った上での思考は重要ですが、「○月までに終わらなければ終わりだからなんとか収束して欲しい」のような「願望」に基づいて行動してはいけません。このような非常時には甘い言葉で人を騙すような話も蔓延するため、通常時より一層冷静な思考が必要になります。
もし「勝算」ではなく「願望」をベースに考えている状況に置かれているのであれば、「勝算」を考えられるポイントまで下がった上で冷静に意思決定を行えるようにすべきだと思います。戦場での敗北は戦争での敗北を決定づけるわけではないので、当初の勝ちパターンに固執せずに下がって状況を整理すべきです。
戦線が延び切ってしまえば、ちょっとしたことだけで全体が崩壊することにもつながりかねません。

4.まとめ

最後に当記事のまとめですが、「勝算」ではなく「願望」に基づいて動いていると実感した際はとにかく一旦「勝算」が冷静に考えられるラインまで一旦撤退するのが良いと思います。
危機的な状況において一番重要なのは「冷静な判断の積み重ね」です。一つの判断だけで成功したり失敗したりは映画などでは時折見かけますが、現実はそう単純ではありません。いかなる外部要因があろうと、「冷静な判断」を積み重ねることでアベレージを残し続ければ、現実は必ず好転します。
こちらについて気をつけながら、「願望」ではなく「勝算」に基づいた上で「冷静な判断」を積み重ね、コロナショックを乗り切りましょう!!

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