2020年版 データサイエンティスト採用動向調査 データサイエンティストのニーズが変わった!!
データサイエンティスト協会の採用動向調査
2020年4月20日、一般社団法人データサイエンティスト協会が国内の従業員30名以上の企業5000社(有効回答数285)を対象にした採用の調査結果を発表しました。
コロナウィルス感染拡大の前の時期に行われたものですが、長期的に見てデータサイエンティストのニーズは増加すると思いますので、参考になると思います。
調査結果
データサイエンティストのタイプ
調査ではデータサイエンティストのタイプを3つに分けています。
- タイプ①:ビジネス課題を抽出し、データを分析・活用して課題を解決できる人材(例:データマーケターなど)
- タイプ②:統計学、人工知能などの情報科学系の知識を理解し、統計ソフトなどを用いた専門的な分析ができる人材(例:データアナリストなど)
- タイプ③:データ分析を目的とし、プログラミング知識を使ってデータの収集、加工やシステムへの実装、運用ができる人材(例:データエンジニアなど)
現状はエンジニアタイプが多い
現状、在籍しているデータサイエンティストをタイプ別で分類するとエンジニアタイプが最も多いです。
今後3年はビジネス課題解決スキルへのニーズが高まる
今後3年間で増やしたい人材像としては「ビジネス課題解決」「戦略検討」スキルを持つ人材のようです。ただし、「統計」「エンジニアリング」のスキルのニーズも高いので、これらも最低限兼ね備えている必要があります。
社内での異動・育成が多くなる
増やすための手段としては、社内の異動・育成が最も高くなっていますが、中途採用や新卒採用のニーズもあります。
今後どう動くべきか?
データサイエンティストになりたい方
社内のデータサイエンティストの部署に異動するのが、まず検討すべきことでしょう。自社のビジネス課題を分かっているので、「統計」「エンジニアリング」のスキルを磨いて、社内異動を目指しましょう。自社にデータサイエンティストの部署が無い方は、自ら提案するか、転職も検討してみましょう。
既にデータサイエンティストの方
ベンダー側にいる方はユーザー側の企業に転職して、ビジネス課題解決を行うチャンスが増えそうです。
参考リンク
データサイエンティスト国内企業採用動向調査 企業の求めるデータサイエンティスト人材像が明らかに